このような各社の台所事情如何で、アジア産のクルマが続々と日本に上陸するのは目に見えている。そればかりか、すでに韓国の現代自動車も日本に進出し、東京を拠点にして販売網を構築している。
これからは、トヨタとホンダの日本の二強と、日産などの日系メーカーを抱え込んだ 「外資勢」、それに純粋外国ブランドの販売合戦だといえる。御三家は日本でも根強い人気があるが、ここにきてルノーとGMが急進撃を開始。今後は、トヨタとホンダの 「国内二強」、「ルノー・日産」、フォルクスワーゲン、ベンツ、BMWの 「外国ブランド御三家」、それにスズキ・スバルーいすゞのGM連合」 による大バトルの幕開けでもある。この中でも、最近はGMの動きが目立つ。GMのアジア進出はフォードよりも遅れた、九九年から二〇〇〇年にかけて一気にグループ化を図った。すでに、いすゞ (五一パーセント)、スズキ (二〇パーセント)、富士重工 (二〇パーセント)、韓国・大字の四社をグループ化し、世界シェア二八パーセントを狙っている。